2013年10月28日月曜日

読書メモ

「カラシニコフⅡ」松本仁一(朝日新聞社)

第1章 ノリンコの怪
中国製カラシニコフ
米国経由でコロンビアへ/銃床の木が腐っても銃は動いた/コカ積みからゲリラに/投降、そして売春宿暮らし/十七歳、銃の刻印を削る/初の戦闘、仲間の死にショック/自転車二人乗りで逃走/命ねらわれる投降者/町で撃たれ、頭に穴/五○人の部隊の隊長に/武装の費用はコカインで
第2章 ライフル業者
店に看板も表札もなし/トイレの天井から銃が落下/船積み直前に一網打尽/圧力?失効した銃規制法/政府のチェック能力は五パーセント/中国最大の兵器工場「北方工業公司」/「北方工業公司」、企業ぐるみでAKを密輸/北方工業公司からの回答なし
第3章 流動するAK
パナマ湾、密輸犯と銃撃戦/フリーパス同然でコロンビアへ/ペルー大統領側近が密輸首謀/パラシュートで一万丁うを投下/陸・海・空・警察、利権しふぁいで異なる銃/ギターケースに隠しマイク/貧しさからゲリラ参加/誘拐身代金で銃を買い付ける/開発者に罪はあるか/ソ連消え、止まらぬ拡散
第4章 AK密造の村
鉄砲工房ずらり六○○軒/コピー銃で英軍に抵抗/一○歳でヤスリかけの修業/むずかしい銃の部品は盗んだ/ライフル刻みは指加減ひとつ/「22口径AK」は八○ドル/だまして売ってるわけじゃない/部族地域以外にも出回る/一二歳、たちまち銃を分解/治安保てぬ政府、自衛する住民/国境素通りのカイバル峠
第5章 米軍お墨付き
国軍建設、米軍がAKを配布/ロシア側は不快感示す/訓練基地内で「よくわかるAK」講座/覇権主義の「残りカス」的国家/就職代わりの軍志願/民族超えて寝食ともに/「怖くて引き金引けず」/戦車や装甲車もぞろぞろ/無視された武装解除計画/治安に不安、手放せぬ銃/明るさの陰に荒れる治安/子らに銃口、風呂場に閉じこめる/農作業もAK背負って/形成できない国民意識
第6章 拡散する国家
サダムがばらまいたAK/治安懸念するキリスト教徒/独裁の重し外した米国/シーア派、次々に自治拠点/国語のアラビア語が通じない/危機を防いだクルド警察/シーア派自治、次第に宗教化/米国、二つの泥沼に足
あとがき

0 件のコメント:

コメントを投稿