2013年9月27日金曜日

読書メモ

「世界屠畜紀行」内澤洵子(解放出版社)

目次
第1章 韓国
カラクトン市場の屠畜場
知らなかった白丁差別/韓国人は焼肉が好き?/牛の脊髄の味/カラクトンの屠畜場へ/電気ショックで叫ぶ豚
マジャンドンで働く
ソウル最大の肉市場/韓国BSE騒動/マジャンドンで将来設計/結婚相手はエリートと/両班が編み出した宮廷料理/肉はたまに食べるだけ/恐るべし、モンゴル軍
差別はあるのかないのか
差別は昔の話か/儒教と牛肉/牛を昇天させる「神の杖」/「今はない」ということば/朝鮮戦争で消えたなんて

第2章 バリ島
憧れの豚の丸焼き
屠畜なぞ「朝飯前」/バリヒンドゥー教徒と牛/バビグリン屋の仕事/ココナツの殻で剃毛/油垂らして回る豚/黄金豚は朝焼けに輝く
満月の寺院で見た生贄牛
どんどん豚へ着火/宗教タブーはあるけれど/「殺す」じゃなくて「切る」/祭りと生贄/トゥリマカシ・バビ/命をもらう責任/東京のマンションで鶏をつぶす

第3章 エジプト
カイロのラクダ屠畜
胎児に遭遇/神様がくれた仕事/中東にも豚がいた/公務員と肉屋
ギザの大家族、羊を捌く
4階の部屋で「放牧」/エジプト人家庭の中で/血の手形は捌いた徴/兄嫁は頭料理が得意/異文化の溝を埋めるのは

第4章 イスラム世界
イスラム教徒と犠牲祭
「怖い」の違い/シーア派の屠畜方法/そもそも犠牲祭とは/イスラム世界で暮らす日本人/犠牲祭は残酷か

第5章 チェコ
屠畜と動物愛護
ヨゼフ・ラダが描いたザピヤチカ/社会主義と豚/「虐待リポート」番組/大規模屠畜場は残酷か
ザビヤチカ・豊穣の肉祭り
ロスチャの腕前/はじめて知った豚のアレ/肉屋はお金持ち/資本主義社会で生き残るために

第6章 モンゴル
草原に囲まれて
食べることは命をもらうこと/社会主義時代の遊牧民/凍った羊を背負って/草原が育てた感覚/とびきりの羊肉を世界へ
モンゴル仏教と屠畜
羊を食わねば生きていけない土地で/殺生戒を超えて/転がる生首に驚きながら/羊は天からの贈り物/チャンサンマハは草原の香り

第7章 韓国の犬肉
Dr.ドッグミートの挑戦
虐待に負けるな/ネットで犬肉を販売/抗議にも負けず、売上倍増/世界に名だたるDr.ドッグミート/犬肉のダイエット効果/モラン市場で食肉犬と対面/「犬白丁」ということば/滋養あふれる犬料理

第8章 豚の屠畜 東京・芝浦屠場
肉は作られる
肉のジョーシキ/ストレスが味を落とす/頭の重み
ラインに乗ってずんずん進め
種豚と去勢豚/と畜検査もまた重労働/ホッグマシンで皮を剥け/枝肉の完成
それぞれの職人気質
ここに入ったら肉が食える/女性作業員に聞く/茶髪の職人魂/知らない奴にどう思われようが
すご腕の仕事師世界
Hさんの修業時代/ショリショリとナイフ捌きが伝わって/「分け前」と「タダ働き」/今橋龍一さんの手技/「見て盗む」には早すぎる!/職人技と近代化の狭間で/屠場と差別

第9章 沖縄
ヤギの魔力に魅せられて
家畜をつぶしておもてなし/豚がつなげるトイレと屠畜/ヤギ食にまで抗議/甘くとろける睾丸の刺身/ヤギ屠畜は名護まで
海でつながら食肉文化
皮も食べる沖縄の豚/豚をつぶす啼き声が食欲をそそる/犬も猫も食べた/舟に乗った家畜

第10章 豚の内臓・頭 東京・芝浦屠場
豚の内臓と頭
ひとつながりの内臓から/赤モノと白モノ/食感にこだわる腸の仕上げ/頭捌きは丁寧かつ迅速に

第11章 革鞣し 東京・墨田
鞣しは1日にして成らず
豚革に惚れ込んで/まちの中は皮革工場がたくさん/原皮が運び込まれて来た/革が青くなる、クロム鞣し/染色は緻密に粘り強く/全身筋肉痛のハードワーク/脂から油へ/木下川という土地で

第12章 動物の立場から
おサルの気持ち?
かわいそうと動物福祉/人間は肉を食べる生物である/動物の要求を知り、応える/感情はなくても情動はある/「丁寧に」食べる/決めるのは社会、つまり私たち

第13章 牛の屠畜 東京・芝浦屠場
超高級和牛肉、芝浦に集結
食の安全を言うなら/屠畜頭数日本一/係留所からノッキングへ/気合と技術のピッシング/中身を肉につけない工夫/頭の行方
枝肉ができるまで
自分の睫毛かと思ったら/重い牛を安全に吊るす/危険部位・脊髄をしっかり吸引/大型マシンで皮剥き/内臓がもりもり出てくる/牛の人口受精最前線/枝肉の誕生
BSE検査と屠畜
食肉衛生検査/BSE検査、はじめから終わりまで/スクリーニング検査でふるいにかける/陽性が出た場合

第14章 牛の内臓・頭 東京・芝浦屠場
内臓業者の朝
内臓の熱気に包まれて/脂肪の中に渦巻く大脳/内臓にも番号をつけて/複雑多岐な白モノ処理/ほほ肉捌きにホレボレ/BSE検査に対応して/夜明け前から作業

第15章 インド
ヒンドゥー教徒と犠牲祭
肉を忌避するヒンドゥー教徒/在日インド人と肉食論争/通訳はヒンドゥー教徒/牛の犠牲は禁止/着飾った羊の行く先は/祈りのことばとともに喉を切る/犠牲の羊はひっそりと
さまよえる屠畜場
驚きの大屠畜場/8割が闇営業/貧乏ではないけれど/ガジプールへの移転/ゴミの丘のふもとに食べ物市場が!/IT大国に残る不浄観

第16章 アメリカ
屠畜場ブルース
大嫌いな国、アメリカへ/大屠畜場見学ツアー/最低の仕事/屠畜工程の衛生対策/安い、早いの裏側で/やさしく殺して/カスタムキル……店の裏で捌く/今も健在、カウボーイ/数万頭規模での個体管理
資本主義と牛肉
屠畜を英語で言うと/牛糞まみれ、太もも美人/一方、北部の消費者は/オーガニックビーフがある/貧者の肉

終章 屠畜紀行その後
ヤンさんとの再会/屠殺と屠畜の間で/獲物と死体

あとがき
主要参考文献一覧

2013年9月23日月曜日

読書メモ

「表現したい人のためのマンガ入門」しりあがり寿(講談社現代新書1847)

目次
序章 表現してみよう! でも売れなければ!
この世に受けいれられたい!/「売れない」と食えない/「売れる」ためのナニカ/ヒットの秘密/ヘタウマとコンピュータ/スキならやってみよう/「作品」か「商品」か/自分のなかの「ケダモノ」と「調教師」
第1章 マンガだからできることって何だろう?
マンガの広がり/マンガのメリット(1.コスト/2.再現サポート力/3.感動アクセススピード/4.インタラクティブ性)/マンガは「フタのあいたオモチャ箱」/マンガの未来は明るいか?
第2章 マンガを描きはじめる前に
考え方を整理しよう/①目的/②ターゲット/③目立つということ/④好感度/⑤キャラクター/⑥タイトル
第3章 オモシロイことの芽を育てよう
うすボンヤリとした何か/芽は三種類ある/社会的な意義/芽をイジる
第4章 絵コンテからコマ割り、仕上げまで
マンガ特有の制約/絵コンテ/作家の個性とは何か/コマの役割/最終的なチェックの場/ようやく絵を描く/グラフィックソフトとマンガの未来/態勢(スタッフ)をどう整えるか/多様な作風、多様な人材
第5章 笑いを考えるギャグマンガの魅力/紙一重の戦い/1.覚醒と麻痺/2.シュールとベタ/3.消耗と蓄積/4.素材と料理法/マンガが傷つけるとき/作者が判断する
第6章 マンガ家になる前のこと
「オマエのは絵じゃなくて、マンガだ」/絵画とマンガの違い/汚れた世界がリアル/美大の人々/ヘタウマとの出会い/オリジナリティを疑う
第7章 二足のワラジで学んだこと
呑気な就職活動/会社員になれた/マンガ家デビュー/「流星課長」/二足のワラジは「一挙両得」/社業を優先/家族の理解/容器戦争/人はすでに評価されているものを評価する
第8章 「しりあがり寿」をマネージメントする
八◯年代は革命前夜/九◯年代のテーマ/自分というブランド/ブランドイメージ/退社/「しりあがり寿」をマネージメントする/なんでもやってみよう/画風
第9章 「弥次喜多」以降のこと
「真夜中の弥次さん喜多さん」/夢と現実の境界で物語は生まれる/デタラメを追い求める/シュールの中のリアル/ヒトじゃないものを描く/日本の停滞と、「死」「老い」/世界の滅び/ストーリーや因果をとっぱらう/マンガでしかできないデタラメ/4コマの俳句/サラリーマンマンガ/時事マンガで啓蒙しない
終章 マンガのこれから、ボクのこれから
ボクの問題点/性格や個性をなんとか利用する/「いいマンガ」と「売れるマンガ」/人間は退屈に弱い/充足と不足のサイクル/「便利な生活」の裏側/自分の「よい」にこだわる/いまの日本は恵まれている/アートという潮流/インスパイアされる/プロの危機/ケダモノを育てる/どんどん真似てみよう/可能性を信じる/マンガを描き続ける

2013年9月22日日曜日

読書メモ

「カラシニコフ」松本仁一(朝日新聞社)

目次
はじめに
第1章一一歳の少女兵
「私は三人殺しました」/腹が空くと村を襲った/ダイヤめぐる私欲の内戦/手入れしなくても使える銃/爆撃前に「マリファナ茶」/「ぼくは二度拉致された」/「赤い肉」みんなが食べた/国を壊した「手首切り」/製造刻印のないAKが流入/「人を殺せる層」が拡大/少女兵の多くは売春婦に/ダイヤの露天掘り、日当三◯円/復学、妊娠、また休学……
第2章設計者は語る
「母国を守るためだった」/「弓矢」と「刀」を合わせた武器/泳ぎもスケートもだめ/一四歳でピストルを修理/「スカスカ設計」の新発想/「変形弾」も苦にせず/米兵がAKを使った/超有名人、ウォッカの銘柄にも/「日本はAKを買ってほしい」/冷戦の通貨、エビ代金に/銃の密輸、裏に必ず国家あり/自衛隊の小銃は三五万円/月給四◯◯ドル、アパート住まい
第3章護衛つきの町
最低七人、銃を放さず/ホテルの門に機関銃/東西の綱引きで武器流入/五◯ドルで中古、八◯ドルで新品/米軍ヘリ撃墜で大騒ぎ/機関銃つきのトラック/妻は「仕事やめて」/銃回収、AKは一丁だけ/兄の機関銃を持ち出す/「誰が安全を保証する?」/カナダ市民権捨てて帰国/襲われたスクールバス/ちらつく「アルカイダ」の影
第4章失敗した国々
フォーサイスも絶賛したAK/「戦争の犬たち」は実話?/再び狙われた赤道ギニア/白昼強盗に見物人多数/「この国は病んでいる」/「植民地のほうがましだった」/NGOにたかる役人/「兵士と教師に給料」がカギ/終わった「紳士の時代」
第5章襲われた農場
「隣家まで二キロ」の恐怖/数日かけて現場を下見か/まず発砲、素人の手口/狙われる民間保有の銃/事件の七三パーセントで銃を使用/被害後、一割は農業を捨てる/カメラでAK強盗逮捕/都心の犯罪は激減したが……/殺人は日本の十六倍/解放十◯年、はびこる汚職/ソウェト住民、犯罪と取り組む/政府は治安に無関心
第6章銃を抑え込む
徹底した「毎日返納」/部族長老が和平を率先/路上でのんびり札勘定/司法大臣は中古車通勤/三児の母が司法研修生/評判をとった女性公証人/女性の清潔さが必要/先生十六人に給料は三人分/「君ならどっちを選ぶ?」/「国際空港」はヤギだらけ/銃などで壊れない国家を
あとがき

2013年9月21日土曜日

読書メモ

「坂本龍馬を斬った男  幕臣今井信郎の生涯」今井幸彦(新人物往来社)

幕臣今井信郎の数奇な生涯
慶応三年十一月十五日夜五ツ半(九時過ぎ)近江屋新助方で、幕府見廻組今井信郎ら七人の刺客は坂本龍馬・中岡慎太郎を襲撃。今井は後、衝鉾隊に投じ、頭並隊長として古屋佐久左衛門を補佐し、北越、会津、函館戦争を戦った。
戦後はいわゆる“牧之原士族”として静岡に移住、キリスト教に入信し、初倉村々会議員、学務委員、初倉村農会長、初倉村々長等農業と教育に力を尽した。今井信郎の孫である著者が、家に伝わる史料を駆使して描いた幕臣今井信郎の数期なる生涯。

目次
龍馬を斬る
はじめに/生いたちと家系/修業時代/京都時代/妻いわ口伝/信郎口伝/土佐側資料/現場分析/虚構
戊辰戦争
鳥羽伏見の戦/江戸最後の日々/出陣/信郎遺稿/敬して遠ざく/梁田の戦/衝鉾隊再建
北越戦争
北越の風雲/飯山離叛/高田背信/雨季来る/長岡落城/今町奪回/栄光と落日と
会津戦争
会津哀史/本土脱出
箱館戦争
ノアの箱舟/全島平定/「蝦夷之夢」より/「あゝ榎本艦隊」/官軍反攻を開始/大敗走/矢不来の死闘/運命の日/五稜郭残照
龍馬事件始末記
辰ノ口糾問所/信郎口書/奇妙な判決/近藤勇斬首/鍬次郎供書/黒い法衣/下手人続出/捕殺のサイン/親潮・黒潮/最後に笑う者/留守家族たち
神への道
一家再会/孤島の砂/西南戦争/耶和華の神/村人の伝説/売名の奴/渡辺篤説の真相/天寿
あとがき

2013年9月13日金曜日

読書メモ

「待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録」太田庸介(飛鳥新社)


読書メモ

「のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録」太田庸介(飛鳥新社)


読書メモ

「史料が語る 坂本龍馬の妻お龍」鈴木かほる(新人物往来社)

序章
はじめに/お龍と龍馬に関わる系図/二つの回顧録

第一章 坂本龍馬の妻・楢崎龍とその出自
お龍の出自とその妹弟/お龍の本名/お龍の祖先/たった一枚の真影/近江屋井口家アルバム「お龍」の写真/安岡秀峰と「反魂香」/川田瑞穂と「千里駒後日譚」

第二章 龍馬との蜜月時代
坂本龍馬と浦賀湊/龍馬との出会い/お龍の評価/お龍の珍話/一力の豪遊/寺田屋時代/寺田屋事件/龍馬という人/薩摩への新婚旅行/船中での徳利の狙撃/長崎小曽根家の時代/起美への贈り物/起美の書簡/下関伊藤家の時代/龍馬の遺言/龍馬暗殺/龍馬の訃報/母貞のこと

第三章 龍馬の死後・その流転生活
妹起美の祝言/土佐坂本家へ/土佐坂本家の時代/千葉佐那/たった一人の龍馬の妻/土佐千屋家の時代/京都から東京へ/坂本家の家督/西村松兵衛との再会/神奈川の料亭

第四章 横須賀・その晩年
終焉の地横渚へ/妹光枝と太一郎について/西村松兵衛との生活/美子皇后の御夢/お龍の最期/古写真・お龍の墓碑/坂本家氏祖「阪本太郎五郎」/龍馬の妻として永眠

お龍と龍馬に関する年表

巻末資料
「反魂香」「続反魂香」「維新の残夢」「千里駒後日譚」「千里駒後日譚拾遺」「阪本龍馬の未亡人」「慶応元年九月九日、姉乙女宛の龍馬書簡」「慶応二年十二月四日、姉乙女宛の龍馬書簡」「慶応三年五月二十八日、お龍宛の龍馬書簡」

まとめにかえて

フレンチトースト

知り合いがやっている
カフェにいます。

2013年9月12日木曜日

モスバーガー

久しぶりにたべました。
相変わらずソースっていうんですか
あのトマトペーストとか
タマネギとか大量に残ってしまいます。

これパスタに絡めると
よくないですかね?

絶対誰かがやってると
思いますが、モス自身が
やってくれないかしら。