2013年12月2日月曜日

読書メモ

「愛という病」中村うさぎ(新潮文庫)

なぜ恋をするとバカになるのか、男を殺す女の言葉とは、エロいとは一体何なのか−幸
福になるためには、自分を知ることのほか道はない。欲望と自意識をライフワークにし
てきた著者が、自らの生き苦しさの正体を徹底的に解体していく痛快エッセイ。行き着
いたのは「なぜ私は愛し愛される事に固執するのか?」という人類最大の命題。もはや
求道的な気迫さえ充ちる、文庫オリジナル。

中村うさぎ
1958(昭和33)年福岡県生れ。同志社大学文学部英文学科卒。OL、コピーライ
ターを経て、ジュニア小説デビュー作「ゴクドーくん漫遊記」がベストセラーに。その
後、壮絶な買い物依存症の日々を赤裸々に描いた週刊誌の連載コラム「ショッピングの
女王」がブレイクする。「女という病」「私という病」「プロポーズはいらない」「女
はかくもままならぬ」「狂人失格」「セックス放浪記」「愛という病」などエッセイ、
小説、ルポルタージュに著書多数。

「エロのパロディ」倖田來未/男女対抗とジェンダーフリー/「ハーレム占い師」異論/
メイドカフェで働く「自意識」/女がハーレムを作ってみたら/オンナに戻った安達祐実
の母親/中身が可愛きゃ、王子様が現れる?/被害者セレブ母親を叩く「正義感」/別ル
ートのキャリアウーマン/変態性欲と進化/女なのに部屋が汚いのは「病気」!?/男た
ちの「涙」/女性漫画家の自画像/「女」のサガとしての暴露本/女は言葉で男を殺す/男
に屈服したいという性/「自分棚上げ精神」のオヤジと女子と/男同士の恋愛に萌える女
たち/自分の理想化された「分身」/「閉経」した私と性的アイデンティティ/女の処世
術「姥皮」/新しい五十代女の懊悩/私を苦しめる地獄の正体/王子のキスで茨姫は目覚
めない/女の賞味期限/可愛い男子たち「オトメン」/ベッドの中では女教師に扮して/昔
からいた「腐女子」/「何よ、女を出しちゃって」/「夢見る少女」の受け止め方/「女
を出す」ことへの羞恥/防御としての誘惑/モナを叩く「オヤジ原理」/見知らぬ私が生
れてくる/恋をしたらバカになるわけ/母なるオカマ/2・5センチの快感/女性は何故「
共感」したがる?/女でもなく男でもなく/日本男児と異形のヒーロー/産むのは自然!
?/私はアリマキになりたい/暗黒の地母神か、永遠の娘か/男たちの「モテ」テクニッ
ク/戦う女の子/好きな人への「同一化」願望/「守ってもらいたい」願望/「エロい」考
/「そんなつもりじゃないのに」の謎/ダメ男はなぜモテるか/「アグネス論争」再考/「
彼への愛」と「自己愛」とセックス/異性愛・同性愛の境界と男女差/オキシトシン/女
が幸せになるために
解説 ブルボンヌ

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