2012年9月15日土曜日

読書メモ

「百物語」杉浦日向子

古(いにしえ)おり百物語と言う事の侍る 不思議なる物語の百話集う処 必ずばけもの現われ出ずると……人々が目に見えないものを見、理性では説明のつかぬことを信じていた江戸の時代。生と死の間で右往左往する人間たちの前に、時間を、空間を超えて現われる魑魅魍魎たち。怪しのものと人間たちの滑稽でいとおしい姿と懐かしき恐怖を、怪異譚集の形をかりて漫画で描いた<あやかしの物語>。

魂を呑む話・障子の顔の話・橋のカワウソの話・鳥屋喜右衛門の話・狸の僧の話・墓磨きの話・鰻の怪の話・異形の家人の話・雨中の奇物の話・数原家の蔵の話(上下)・お七の話・かぴたん奇法の話・尼君ざんげの話・産怪二話・影を見た男の話・顔だけの女の話・亡妻の姿の話・道を塞ぐもの三話・長持の中の話・人肉を喰らう話・天女の接吻の話・蛇と竜の怪二話・天狗になりしという話・冥府の使者の話・雪中の美人の話・盆の話・森美作殿屋敷の話・駆け出す女の話・妖物二話・星の井の話・酒壺の話・抜けた首の話・小鬼二話・産女の話(上下)・地獄に呑まれた話・旅の夢の話・人茸の話(上下)・闇夜の怪三話・枕に棲むものの話・人に化ける獣二話・別れの知らせ三話・二人女房の話・猫と婆様の話・嫌うもの二話・仙道考二話・魂呼びの話(上下)・腹中の声の話・狼の眉毛の話・手の怪二話・鮒女房の話・絵の女の話・木の葉の里の話・死んだ人二話・遊魂の話・即身仏の話・竹林の再会の話・黒髪の怪二話・訪う気配二話・魚妖二話・凶夢の話・他人の顔の話・長雨の怪二話・蜘蛛の行者の話(上下)・足の怪三話・鴨男の話・人魚譚三話・狢と棲む話・山息子の話・大楠の話・借り物烏の話・賑やかな留守の話・擬宝珠の話・フキちゃんの話・愛娘の霊の話・赤い実の話・杢兵衛の孫の話

解説・高橋義夫

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