2012年8月14日火曜日

読書メモ(1)

言葉の標本函「夢のかたち」澁澤龍彦編

古今東西の文学作品や歴史的著作の中から、夢、オブジェ、エロティシズムなど、一巻一テーマで輝きと驚異に満ちた文章の数々を採集した「コレクション」の第一巻。
自由な断章のアンソロジーの形で、新しい感覚と知へ向けてコラージュする「言葉の博物館」の「夢」編。語りえぬ不思議を語ろうとする、多彩多様な夢の記述の一大絵巻。

編者による序
「世界の終り」マリ・バシュキルツェフ、「夢の季節」プリニウス、「眠る女のアリバイ」コクトー、「ゴッフレードの夢」タッソー、「夢にあらわれたラウラ」サド、「見るならば面白い夢」ニーチェ、「大孔雀王の夢」明恵、「キャルパーニアの夢」シェイクスピア、「ペネロペイアの夢」ホメーロス、「デ・ゼッサントの夢」ユイスマンス、「死んだ母の夢」リヒテンベルク、「母と同衾した夢」ヘロドトス、「イオカステの意見」コクトー、「眠りは劇場支配人」ゴンゴラ、「メルモスの夢」マチューリン、「刺激が物語をつくる」エルヴェ・ド・サン=ドニ、「殺してしまった夢」アミエル、「夢の中の夢」ノヴァーリス、「眠ってばかりいる人間の国」列子、「人語をあやつる雄鶏」カルダーノ、「ころがり落ちた瓶」メーテルランク、「近づいてくる葬列」メリメ、「忘れたアドニス」カフカ、「断頭台の夢」アルフレッド・モーリ、「眠りよ」コルビエール、「白昼夢」ビアズレー、「夢を記憶する法」南方熊楠、「ポンペイの廃墟で」イエンゼン、「娼婦の家」ボードレール、「ばらばらに読んだページ」ショーペンハウアー、「ディアナ女神の胸のような」マンディアルグ、「仮面の女たち」ジャン・ロラン、「ままならぬ夢」柳沢淇園、「夢で長老に出会う」アッタール、「飛行の夢」プリヤ=サヴァラン、「意識的にみる夢」ジャン・パウル、「艶夢を生み出す機械」アポリネール、「夢の夢」ポー、「阿片の夢」ド・クインシー、「音楽による夢の実験」エルヴェ・ド・サン=ドニ、「秤を手にして」ニーチェ、「スワンの夢」プルースト、「眠りは理性を解放する」トマス・ブラウン、「或る終末風景」ファルグ、「空中楼閣」コールリッジ、「魚とともにあそぶ」上田秋成、「帝王シャルルの夢」ローランの夢、「夢には何の意味もない」エピクロス、「美しい鳥」ゲーテ、「足下に地球を見る」マリ・バシュキルツェフ、「墜落した天使の夢」ネルヴァル、「天使のまぼろし」チェッリーニ、「天体から発する力」アグリッパ、「箱の中の夢」笠女郎、「夢の虎」ボルヘス、「夢の延長」フローベール、「新しい地球」ラルボー、「王さまの夢」キャロル、「悪魔を見た中世の修道士」グラベール、「デカルトの三つの夢」バイエ、「焼き殺される夢」リヒテンベルク、「自分が死んだ夢」ゴーティエ、「妻が強姦される夢」ジュアンドー、「淫夢女精」ユイスマンス、「夢を信じる男と信じない男」千夜一夜物語、「天上のひと」ネルヴァル、「夢の中の人間」パピーニ、「夢中に得た石」木内石亭、「理想的な夢の交接」ゴンクール兄弟、「夢と責任」ニーチェ、「エオリアン・ハープの音」バトラー、「音楽の夢」シェイクスピア、「法に背く行為」アルテミドロス、「夢の中の女の幻影」ルクレティウス、「キュンティアの亡霊」プロペルティウス、「夢の以心伝心」メーテルランク、「象形文字的な夢」ボードレール、「前世の思い出」ノヴァーリス、「陰陽の気」列子、「海辺にて」ブルドン、「なつかしさと悲しみと海と」ヴァレリー、「幻の猫」イェイツ

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